2012年5月18日金曜日

金環日食のメガネに注意!?

5/21に金環日食が見られるということで観察用グッズが売れているようですが、
粗悪品が出回っているようで、消費者庁が注意を呼びかけています。
室内で蛍光灯を見て、はっきり見えるようなら駄目だそうです。

太陽を直接見ると眼に悪いということは、古くから言い伝えられていて、誰でも
知っていると思います。

太陽光を見続けると太陽性網膜症という目の病気になるそうです。
その原因は、なんとなく紫外線なのかと思っていましたがどうやら紫外線だけで
はないようです。

少し前までは、集光された赤外線の熱で視神経の最も重要な組織の蛋白質が
変性することが原因と考えられえていましたが、最近は波長の短い青色光の光学
的な傷害が原因とする説が有力らしいです。
(青色発光ダイオードの光も有害で、夜暗い部屋で青く輝く光を見ると目に悪い
そうです。)

長い時間見るのと短い時間で何回も見るのでは、リスクは同じだそうですので、
なるべく見ない方が良いということです。

さらに言うと、上記も現時点での有力説であって、他の要因や傷害で目をやられ
る可能性もありますから、太陽を見ないに越したことはありません。

また、網膜症になると一生治らないこともあり、有効な治療法はないそうです。

従って、水を差すようで申し訳ありませんが、金環日食を直接自分の目で見たい
という気持ちはわかりますが、病気になる危険を冒さなくても、テレビでその瞬間
の映像は流れるでしょうから、テレビを見たほうが安全です。

それに、ただ話題に乗って野次馬根性でその現象を見るだけなんて意味がありません。

なぜ金環日食が起こるのか、なぜ場所によって見え方が違うのか、どのような周期で
起こるのか、他にどんな日食があるのかなど、日食について勉強する機会とした
方が有意義というものです。

勉強なんてしたくない!病気になってもいいからその瞬間をこの目で見たいだけなんだ!

という人は、せめてこちらを参考に。

観察に関する注意(国立天文台)


日食について勉強したい方はこちらからどうぞ。

2012/05/21の金環日食について(国立天文台)