2011年10月16日日曜日

BBQ / 野望復活編

トラウマとなった出来事から何年か経って、郊外の戸建てに引っ越すことになった。傷も癒え、またやる気が出てきた。インターネットは既に普及し、誰でも気軽に情報発信ができてしまう時代。炭起こしに関する情報も以前の比ではない。

情報収集していてわかったこと。

・キャンプ場で炭の火起こしができないパターンは結構ある(らしい)。
・便利な道具を使うことでより簡単に炭を起こせる。
・火起こしが備長炭よりも比較的容易で、同じ特性をもつオガ備長炭というものがある。

物事を成功させるには、目標が必要である。

(1)確実に火が起こせる方法を確立すること。
(2)備長炭を使用すること。
(3)コンパクトを重視し、荷物をできるだけ増やさないこと。
(4)道具にあまりお金をかけないこと。

まず(1)。これにはチムニースターターという道具がある。炭を入れて火をつけて放ってくだけで、煙突効果で炭が起きるというもの。こんな夢のような道具があったとは(使ってる人を見たことなかったよ)。3を考慮すると、折りたたみ式のものが良く、安さを考えるとCAPTAIN STAGというメーカーの炭焼き名人という製品が最適。

次に(2)。本物の備長炭はやはり火付きが悪いので、オガ備長炭を使う。筒状で空気が通るため、火がつきやすい。2時間以上炭がもつので、途中で炭を足す必要がない。そして性質上、あの恐怖の爆跳が起きない。しかも安い。良いことだらけ。
ただ、やはり備長炭は強敵で、夢の道具を使っても火付けは容易ではないらしいが、あるアイテム(後述)を使えば失敗はない。現在は最初に買ったCAPTAIN STAGのオガ備長炭を使っているが、灰が結構出る黒炭と思われるので、次は国産の白炭にしてみたいところ。

(3)コンパクトを追求するため、かさばる七輪の代わりにユニフレームというメーカーのユニセラTGという組み立て式の卓上グリルを購入。これがかなりの優れもの。見た目がよく、折りたたむと小型のノートPCくらいの大きさになる。少々値段は高いが、元々耐久性も高いらしく、仮にどこか痛んでも細かいパーツ単位で買い替えられるので、かなり長く使えそう。

スターターだと新聞で着火するだけと書いてあるが、オガ備長炭は付きにくいとか、ダメだったというが情報もあり、オガ炭一発着火というレビューを信じ、ファイヤーライターという防水性の着火剤を購入。確かにこれは凄いです。3,4個で確実に起こせます。

リベンジの道具を揃え、満を持して火起こしに挑んだ結果、なんともあっさり着火成功。

赤く発光する炭を見て、達成感を味わった。7年前のあの失敗はなんだったのか。

一応、紹介した道具の使用時のポイントと思われることもあるので、参考までに書いておきます。

まず火起こし。着火剤の配置と炭の入れ方が重要。スターターの底に3,4個並べ、その上に穴の下から上に空気が流れるよう、縦にオガ炭を立てに積み上げる。炭はユニセラに並べるときも縦にした方が、空気が流れやすいようなので、縦に置けるよう火付けの前に10センチ以下にカットしておきます。また、炭は密集させることによって、より燃焼しやすくなくなるので、スターターを炭でいっぱいにします。いっぱいにしたら、着火剤に点火。(自分はスターターを持ち上げて下から着火してます。)

すぐに火が付くので、あとは地面に置いて放置する。下から勢い良く炎が上がりますので、置き場所に注意。ガソリン系なので多少匂いが出ますが、煙はほとんど出ないです。

あとはホントに放置するだけ。でも、火から目を離すと危険なので、バケツ水を用意して、ずっと眺めています。洗濯機の回転を見ていられるというのは理解できないけど、これは何回やっても見ていて飽きない。
30分ほどで、下の方の炭は赤くなります。炭は一部が赤くなっていれば、空気が流れている限り消えることはないので、取り出してユニセラに並べます。小さいかけらや、前回の炭の残りなどは、この時に周りに入れておくと、一緒に燃焼してより高温になり、3時間は焼けます。
着火剤配置
着火剤配置
オガ炭配置
オガ炭配置
着火
着火
着火後10分
着火後10分
30分後グリルへ
30分後グリルへ


そして最後のアイテム、LOGOSポータブル火消し壷。ここに終わったあとの炭と灰を入れる。熱いうちでも大丈夫、片付けてすぐに帰れます。炭はまた次回使用可能。これも少々お高いが、炭を入れてもって行き、使い終わった炭を入れて帰る。コンパクトでスマートです。 本日は午前は雨だったが、午後から晴れ。少し風が強くて暑かったけど、BBQは問題なく楽しめました。 BBQ/炭起こし挫折編(前の記事)へ
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