2020年7月18日土曜日

群馬でクワガタキャンプ

息子が早くから予約して楽しみにしていた群馬へのクワガタ採集旅行です。
梅雨真っ盛りの中、常に天気予報を確認しながらの日々を送り、結局当日は土砂降りに近い雨の中家を出発。
群馬に近づくにつれて雨は止んできましたが、時折明るい曇りの場所もありますが、厚い雲に覆われて、カーナビのお姉さんは
「到着予想時刻の現地の天候は…、雨」
と言い続けています。

現地につくとやはり雨。とりあえずお腹が空いたので、ランチに名物の蕎麦を食べます。

やること終了。とりあえず道の駅などを見て夜のBBQの食材を調達、チェックインまでにはまだ時間がありますが、宿泊予定のキャンプ場へ。
受付棟の探し回る息子はさっそくミヤマクワガタのメスを発見して夜の外灯採集への期待を高めているようです。
宿泊客も多くないのか、早めにチェックインできました。
息子の要望で夜の外灯採集に備えて車でポイントをチェック。

外灯採集とは、夜光に集まる走光性という性質を利用して、外灯や自動販売機のの光に集まってくるクワガタを拾って回る採集のことです。
日没後からの灯火採集に備え、早めの夕食です。

手早く用意して食べます。夕飯の最中も息子は雨がパラつく中、管理棟の明かりにクワガタが来ていないかせわしなく探し回っています。
そして車で昼間にチェックした外灯のポイントを回ります。
震災後の節電志向で外灯は夜には消える所が増えています。また虫には見えにくいLEDに変わることで、外灯に集まるクワガタ探しはやりづらくなってきています。

こまめに外灯を見て回ってこんな感じです。光に集まるのはメスが多いように思います。オスは小さめのが一頭。息子は夜中までキャンプ場内を探し回って、ミヤマクワガタのメスと小さめのアカアシクワガタのペアを追加したようです。
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翌日は予報に反して、青空もみえる良い天気。さすが晴れ男。

朝は簡単に前日炊いたご飯をおにぎりにしたものと、ソーセージ、トマトにインスタントのスープで済ませました。自然を見ながらの食事は美味しい。

晴れると緑が綺麗です。

クワガタは大き目のメスを1頭だけ残してリリース。
早めに帰宅の途に就こうと思ったのですが、リリースした森で奥さんが一言。
「最後に森で少し探してみれば?」
ということで、息子は森へ消えていきました。しばらくしてズボンの尻を泥だらけにして降りてきたかと思うと、手にはクワガタを持っています。

クヌギの少ないこのキャンプ場付近では息子も昼間の採集は難しいと思っていたのですが、偶然にポイントを発見できました。
この辺ではクヌギが少ないので、ミズナラやコナラにクワガタが付いているようです。

大型のオスを何頭も発見し、ご満悦でした。

2020年7月12日日曜日

ついにマルタンヤンマを捕獲!!

4年前に偶然ネアカヨシヤンマのメスを捕まえたことをきっかけに、主に朝方と夕方の薄暗い時間帯に飛翔する習性のある、黄昏ヤンマと呼ばれるトンボがいることを知りました。そして黄昏ヤンマはどれも非常に美しい色をしていますが、生息場所が限られており、見つけることが難しい上、かなり高く飛ぶことから捕獲も難しいのです。

中でも日本で最も美しい色を持つとされるマルタンヤンマは、トンボ好きのみならず、昆虫愛好家の間では非常に人気のあるトンボです。

マルタンヤンマは飛ぶのが非常に速いギンヤンマよりもさらに速く飛びます。そして薄暗い時間帯に飛ぶので見つけにくく、高い所を飛ぶことが多いので、捕獲の難易度も最も高いと言われています。

2年前から本気でマルタンヤンマを捕獲することを目標に、情報収集やトンボがいそうな場所を探し始めました。探し始めてすぐ、ネアカヨシヤンマがいた遠方のポイントでマルタンヤンマのメスを捕獲したものの、同じ場所でオスを捕獲することができません。
近所の保護活動をしている里山でも昨年何度も探索をしましたが、マルタンヤンマの存在を確認することができていませんでした。しかし今年ついに新たなポイントでその姿を確認し、捕獲することに成功したのです。

マルタンヤンマは、里山の上空を直線的に往復していました。他のヤンマと飛び方が異なり、他のヤンマに比べて少し小さいので、なんとなくわかります。

最初は高く飛んでいたのですが、徐々に網が届く6mくらいの高さを飛ぶようになってきました。軌道上にスタンバイした息子が捕獲を試みるも失敗。
交代するか聞くと珍しく「いや、次は捕れる!」と自信ありげです。
そしてしばらくして、網を振るとその中にしっかりとトンボが入りました。
正確に軌道を読み、5mロッド全開で距離とタイミングをバッチリ合わせての捕獲は本当に見事でした。慎重に地面に伏せた網に駆け寄った息子は、
「やったー!!!!」
と雄たけびを上げてこちらに走ってきました。
その興奮ぶりを見て念願のマルタンヤンマが捕獲できたことを知り、二人で抱き合って喜びを分かち合いました。網の中にはいつかはこの目で見たいと憧れたコバルトブルーのトンボがいます。これほどまでに我々を魅了してくれたトンボに感謝です。



喜びも束の間、視界に黒い高速で飛ぶ影が目に入りました。
「何かいる!!」
急いでロッド網を手にとり臨戦態勢に入ります。
目の高さくらいを猛スピードで飛び回る飛翔体は、暗くなり始めた周囲の緑に溶け込み、視認は困難を極めます。必死に目を凝らすことしばし、こちらに向かってくる姿が目に入った次の瞬間、脊髄反射のように体が動き、網の中から聞こえる羽音を確認しながら、慎重に地面に網を伏せました。近づいてみるとそこには、まさかのマルタンヤンマ。
なんと親子連続でマルタンヤンマの捕獲に成功するという快挙です。



生物の色とは思えない輝く深い青の複眼や体の模様をじっくりと観察。
写真や動画をたくさん撮って、里山の空へ帰しました。
目標を設定してから4年、本気の探索から2年で実物のマルタンヤンマをこの目にすることができました。

2020年7月11日土曜日

新規調査ポイントで早朝にヤブヤンマを確認

アオヤンマを確認した今季本格調査をすることに決めた場所に、息子と二人で朝4時過ぎに起きて行ってきました。
4時半過ぎに到着したまだ薄暗い湿地を歩いていると、目の前を茶色い棒のような素早い飛翔体が横切ったように見えました。息子も目撃しており、ひょっとするとマルタンヤンマかも!!と思いましたが、その後は目にすることはありませんでした。
気を取り直し、早朝の黄昏飛翔を待ちます。
午前5時になろうとする辺りから、上空にヤンマが飛び始めました。
複数の個体が上空の高い所を飛び回ります。
首が疲れて痛くなってくるのと、ぬかるんだ湿地に足を取られて思うように網を振れません。諦めて観察していると、段々と高度を下げてきました。
ようやくロッドが届く範囲をとびだしたので、すかさず網を振ります。
大きさと飛び方から予想した通りヤブヤンマでした。

地元では場所は違いますが、近所の里山で2年前に捕獲したことがありますが、それ以降は捕獲できていませんでした。ここにはヤブヤンマが沢山いるようです。
ヤブヤンマの撮影を終え、上空を飛ぶヤンマを観察すると、谷の上空を一直線に高速で飛ぶ中型のヤンマが目につきました。
マルタンヤンマの可能性大です。
その後、目の前を横切る飛翔体を何度か目撃しましたが、捕獲はできず終了しました。

2020年7月10日金曜日

外灯ミヤマ採集

息子の懇願により外灯探しに繰り出しました。
19時過ぎまでは今季調査をしているポイントでヤンマの捕獲観察。
この日は地元で初となるオオヤマトンボを捕獲しました。
薄暗くなってきた18時半ころに、いきなり目の前に現れた所を反射的に捕獲。
この日は19時過ぎに暗い中を低空でプンプンと飛ぶヤンマを目撃。
過去の知見から、摂食飛行するカトリヤンマと推測しましたが、暗くて捕獲できないまま見失いました。
その後1時間以上掛けて房総丘陵に移動し、外灯に集まってくるミヤマクワガタ探し。
時折小雨がぱらつく中でミヤマクワガタを探すも、全くみつからず。
息子が事前に調べていたポイントを回り、3年前に初めてミヤマクワガタを見つけた場所で、私が偶然小さなクワガタを発見しました。
変わったクワガタがいるよと息子に教えると、すぐさまネブトクワガタと同定してくれました。さすがクワガタマニア。息子によると、千葉でこのクワガタは非常に希少で、外灯に飛んでくることはほとんどないということ。なんという幸運。
自宅に連れて帰って飼育することにしたのですが、残念なことに数日で死んでしまいました。