2012年5月2日水曜日

地上デジタル放送の画質

5年以上前に地デジ対応の大画面テレビを買ったとき、その画質に非常に驚きました。

ブラウン管に比べて粗くて映像がちっとも綺麗ではない!

当時の地デジはアナログ放送をデジタルに変換しただけの番組が多く、1920x1080の解像
度に引き伸ばしたため、非常に粗い映像となっていました。

その後、徐々にハイビジョン製作の番組が増えていきましたが、地デジはビルなどによる
電波減衰の影響で、当初想定していたよりもずっと少ないデータしか送信できないことが
実証試験の段階で判明していたそうで、静止画に近い映像では高詳細にはなったものの、
ビットレートが不足しているため動きの激しい映像では、ブロックノイズが大量に発生します。

放送局側のハードの進化によって、ブロックノイズも改善されていくかと思いましたが、現在
でも画面全体が激しく動く映像(紙吹雪など)はひどいようです。

Blu-rayで採用されているMPEG2より圧縮率の高いH.264/MPEG-4 AVCを採用し、インター
レースではなくプログレッシブ方式にしていれば、もっと映像はきれいだったと思いますが、
こういった規格の決定には色々と関係者の思惑や利権が絡むらしく、最良のものとはなら
なかったようです。

ちなみに、地デジよりもBSの方がビットレートが高いので、同じ放送ならBSで見た方が
より綺麗な画質で視聴できるようです。