2016年8月26日金曜日

電源ユニットSS-350TGMS異常

電源ユニットをオウルテックのTFX電源(SS-350TGMS)に変えましたが、コールドブート(電源を完全にOFF)の状態で起動スイッチを押すと、PCの起動が異様に遅いことに気付きました。
通常はスイッチ後すぐに電源ランプが点灯し、ビープ音が鳴って起動ロゴが表示され、HDDディスクのアクセスランプが点滅してOSブートが始まるのですが、電源を押しても電源ランプが付きません。
30秒ほど経つと、CPUとビデオカードのファンが回転し、Blu-rayドライブのランプが付いて起動、この時電源のファンも一瞬回転しますがすぐに停止。その後10秒ほどでHDDがカリカリと起動し始めます。この段階でもまだ電源ランプは消灯。その後は1分近く何も起きず、画面には何も表示されません(ディスプレイはPowerSavingモード)。
電源ボタンから90秒ほどしてようやくビープ音が鳴り、電源ランプが付きます。
その後は通常通り起動し、何事もなく使えます。
電源ファンは停止したまま。ただ、この電源は負荷30%以下ではファンが停止するので、これは正常かもしれません。
OS起動後、シャットダウンしてすぐに電源ボタンを押すと問題なく起動します(押下後、即座に電源ランプが付いて起動が始まる)。
PCの電源を切って時間が経った状態で起動すると、上記のような異常な動作をするようです。
PC電源ONから起動までの動作を調べてみました。
PCの電源ボタンを押すと、マザーボードは電源ユニットから供給される待機電力を使って、電源ユニットに対して24ピンケーブルの16ピンでPS-ON(PowerON)の信号を送信。※ちなみに待機電力は、電源ユニットから出ているメイン電源ケーブル24ピンの中の9ピンで供給されますが、マザーボード(Intel DH55TC)の待機電力モニター用のLEDが点灯していることから、問題なく通電している模様。
マザーボードからPS-ONを受信した電源ユニットは稼働を開始し、電流・電圧が安定するとマザーボードに8ピンでPWR-OK(Power good)を送信し、CPUが稼働開始するそうです。
そして電源ランプはPWR-OKの信号で点灯するようです。今回の症状は、電源ユニットが長時間停止状態だと、なかなかこの信号を出さないことに起因しているようです。Windows10の高速スタートアップをOFFにしたり、色々試してみましたが改善せず。
試しに交換前の古い電源にしてみたところ、やはり上記のような現象は全く発生しませんので、電源ユニットに何か問題がありそうです。マザーボードとの相性という可能性も否定はできませんが、とりあえずAmazonさんに初期不良ということで、交換をお願いしました。
→翌日交換品が到着。さっそく交換してみると症状はまったく発生しませんでした。ということで単なる初期不良だったようです。えらく時間を浪費しましたが、色々勉強になりました。