省スペースのスリム筐体で部品を交換する場合は、思わぬ所で干渉が発生したりするので、念入りに部品のサイズを調査しました。
グラフィックカードは奥行が167.64→183と15.36mm長くなりますが、なんとか許容範囲です。電源はTFX。85x65x175mm→85x66x175mmと高さが1mm増加で問題なし。
読めないのが電源からのケーブルの取り回しです。筐体内が狭いだけに、思わぬ迂回で長さ不足や、余ったケーブルの収納スペースが無い、などの事態になる可能性はあります。
そして今回の難関。マザーボード(IntelデスクトップボードDH55TC)側のCPU補助電源を接続する4ピンのATX12Vに対し、電源ユニット側(SS-350TGMS)はATX12V 4+4Pと書いてあります。
大量の電力が必要なCPUのためにピンを倍にしたEPS12V電源コネクタです。
ATX12Vと上位互換があるので、真ん中から分かれて左側だけを4ピンコネクタに挿せるタイプが多いのですが、この電源のコネクタは一体型みたいです。
挿せるかどうかわかりませんでしたが、ダメなら送料だけ払って返品すればいいので、賭けで買ってみました。
写真ではどう見ても一体型ですが、2つに分かれるタイプでした。ちなみにマザーボードのメイン電源コネクタATX20+4Pについては、20ピンのマザーボードでは使えないとマニュアルに書かれています。
マザーボードは外さなくても大丈夫でしたが、メイン電源は光学ドライブの裏から通す必要があったのでドライブ類は全て一旦外しました。
グラフィックカード(GF-GTX950-E2GB/OC/LP)はLowProfileのブラケットへ交換するのに、ヒートシンクカバーを一旦取り外したりと結構面倒でした。
さらにAeroSlimの筐体枠に制約があるので、取り付けはギリギリでした。
このブラケットのスロット間の隙間が無かったら、コンデンサが邪魔で取り付け不能になるところでした。
電源も取り外して交換。電源ケーブルの取り回しがかなり厄介でした。
ヒヤヒヤしたのはCPU補助電源ケーブル。長さが足りずツンツンです(黄色のライン)。片割れの線は不要なので浮かせてあります(緑のライン)。
CPUファンには干渉しないので、ギリギリセーフです。
1時間以上奮闘してようやく換装できました。
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筐体の蓋を閉めてもファンは静かで、ほとんど無音な状態になりました。
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