2018年7月5日木曜日

虫よけ

アウトドアや虫捕りで嫌なのが、虫刺されです。
代表は蚊ですが、ブヨやヌカカ、蜂といった強烈なものもあります。
虫よけスプレーは各種販売されていますが、ハーブなどのオーガニックなものを除く虫よけの有効な成分とされているのはどれも同じです。
ディート(DEET)と呼ばれる成分で、アメリカ軍が第二次大戦で導入したもので、高濃度では人体に神経毒作用をもたらすという少し危険なものだそうです。
少し驚いたのですが、虫がDEETを嫌う理由はわかっていない、けど効くから使われている、という事実です。
わからないけど効くという、おばあちゃんの知恵袋的なことが、当たり前として使われているというのが何だか不思議に思えます。
手術で使われる吸入式の全身麻酔がどうして効くのかもわかっていないらしいです。
で、近年マダニやデング熱などの被害を受けて、市販薬に認められる濃度が大幅に緩和され、従来10%までとされていたDEETの含有量が、30%にまで引き上げられたそうです。
日本のメーカーからも各種高濃度DEET配合製品が発売されていますが、強いので12歳未満は使用不可になっています。アメリカでは98%の高濃度なものもあるとか。
DEETはプラスチックを溶かす成分を含んでいるので、ストッキングが溶けたりするらしいです。そんなもの肌に付けていいのだろうか…。