Saturday, August 29, 2015

韮崎にてクワガタ探し

クワガタにすっかりハマってしまった息子は、ミヤマクワガタやヒラタクワガタ、オオクワガタ(!)を捕まえたいと言うので、クワガタが豊富にいるとの山梨県韮崎市に行くことになりました。
私的にはノコギリクワガタを捕獲したことで結構満足して、既にクワガタに関しては目標達成感があるのですが、息子を洗脳してしまった責任もあるので、クワガタ探しに付き合うことにしました。ちょうど旅行の通り道だし。
韮崎市はいわゆる里山が多く残る地域なのですが、オオクワガタが採集できるという噂で有名になったようです。息子もネットで情報を得たらしく、韮崎を聖地と思っているようです。
オオクワガタはクヌギの洞や樹皮のめくれに住み着くと言われており、ここ韮崎にはそういう隠れ場所が沢山ある通称「台場くぬぎ」が沢山あるということで有名になったようです。
台場くぬぎは、炭や薪、シイタケの榾木(ほだ木)を採るために、地上数mから何度も伐採を繰り返した結果、木の下部が異様に太くなって奇怪に穴だらけになったくぬぎのことです。切り株から生えてくる新芽が鹿などの野生動物の食害に遭わないよう、数m上から伐採したのだとか。
台場くぬぎ自体は、韮崎だけでなく里山には多く存在しているらしいです。昔の生活に必要なものですから当然なのですが、現在残っているものの多くは、農家の廃業で放置された田畑の傍にあり、開発からも取り残された場所にあるため、容易に近づけないことが多いのだと思いますが、ここ韮崎はICから近い場所で、車の入れる道路の傍に台場くぬぎがあり、比較的容易に近づけることから有名になったのかもしれません。
ICから降りると、くぬぎの木が沢山見えます。これまで沢山見てきたので、樹上の形やシルエットで、くぬぎかどうか判別できます。
車で地元の細い道をぐるぐる移動していると、偶然台場くぬぎに出くわしました。
台場くぬぎ
クワガタ
樹液が出ていてカナブンが集まっています。裏側には小歯のノコギリクワガタが付いていましたが、足が取れて大分弱っていました。
よく見るとそばには沢山台場くぬぎがあります。ちょっとワクワクして全部を見て回りましたが、何にもいない!
懐中電灯も持ってきていないので、洞の中も確認できませんし、上部はハシゴでもないと隅々まで確認するのは無理ですし、コケやキノコが生えており、樹液もほとんど出ていません。ミヤマクワガタを捕獲したい息子はもっと台場くぬぎを探そうといいますが、車のすれ違いができないような細い道を走るのは嫌なので整備された穂坂自然公園へ。韮崎市がクワガタ人気に乗って作ったのかそうでないのかわかりませんが、近年できた公園のようです。
巨大なミヤマクワガタの立派なオブジェがあります。平日ではありますが、夏休みというのに誰もいない。下草刈り作業をしている業者の方がいるくらい。
話をしてみるとシーズンはもう終わりで、たぶんもうクワガタはいない、とのこと。ピークは7月らしいです。近所では8月はまだまだシーズンなのですが、この辺りはかなり早いみたいです。600万円かけて作ったというオブジェも見たので帰ろうと思いましたが、もしかしたらいるかもしれないポイントを教えてくれたので、悔いを残さないよう息子と二人で山道へ。
薄暗い湿った森には、台場くぬぎが何十本もありました。蚊が多いよ、と言われたので万全の防備にしたおかげで刺されませんでしたが、蒸し暑さで汗びしょびしょ。
スズメバチに怯えながらチェックしていきましたが、樹液がでている木は2,3か所しかなく、虫はほとんどついていません。
唯一コクワガタらしきお尻を確認しましたが、ミヤマクワガタはいませんでした。