食べた後30分は唾液が大量に分泌されており、その唾液が酸性に傾いた口内の
状態を中和し、歯の再石灰化を行っている。
食後すぐに歯を磨くとこの作用が失われるので良くない、という説が最近どこからか
出てきた。
健康にまつわるこの手の定説は色々あるが、何故これまでの説を否定するかのような
新説が出てきたりするのだろうか。
例えば、昔はイカを食べるとコレステロールが増えるからよくないと言われていた
のが、実はコレステロールを下げる作用があるとか、プリン体を取り過ぎると痛風
になると言われていたのが、実はプリン体は痛風には関係ないとか。その他にも、
・にがりは色々体に良いらしい→売り切れ状態→実は科学的根拠全くなし
・納豆ダイエットに効果→売り切れ状態→んなこたぁない
・塩麹は全てのものが旨くなる万能調味料→麹売り切れ状態(現在進行中)
・トマトに脂肪燃焼効果→トマト品薄状態(現在進行中)
など。
大衆は話題となった新説をすぐに信じ込んでしまい、小学生のサッカーのごとく、
ボールが飛んでった方に全員走って行ってしまう。
すぐに影響されてしまう方にも問題はあるが、こういうことを発表する人間に対して、
私は声を大にして言いたい。
適当なことを言うんじゃない!!、と。